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アニコム損害保険株式会社様 導入事例
損害保険業

冗長構成でFAXサーバーを新たに構築
全国4,000病院との送受信を安定運用へ

  • まいと~く Center
  • 申込書受付業務
  • 連絡業務

アニコム損害保険株式会社様(以下、アニコム損害保険様)は、「涙を減らし、笑顔を生みだす保険会社」を経営方針に掲げ、2008年の開業以来、ペット保険のリーディングカンパニーとしてその普及に努めていらっしゃいます。

このたび、全国の契約動物病院から送られてくる診療報酬明細書(レセプト)の査定業務を行う給付サービス部で使用しているFAXサーバーソフトを刷新、「まいと~く Center」(INS64版 NW用×4)をご導入いただきました。選定および導入作業に関わられたIT部 システム運用課 課長 宮崎様と係長 成田様にお話を伺いました。


1. FAX業務の流れ
1. 動物病院からFAXで送られてくる診療報酬明細書(レセプト)を「まいと~く Center」が受信
2. 「まいと~く Center」でFAXイメージをPDF化して指定フォルダーへ保存(基幹システムなどへ引き渡し)
3. 担当者が基幹システムなどからPDFファイルを見て査定し、結果を基幹システムへ入力
4. 基幹システムにて動物病院への連絡用FAXイメージおよび送信指示ファイル(CSVファイル)を作成
5.「まいと~く Center」が送信指示ファイル(CSVファイル)にしたがって動物病院へ自動FAX送信

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今回取材に応じていただいた宮崎様(左)と成田様(右)


2. 導入の背景

未だ6割以上の動物病院が使うFAXの安定運用を目的にシステムを刷新

アニコム損害保険様とご契約の6,100以上の動物病院の内、未だ4,000以上の病院でFAXが使用されています。毎月の締日が近づくと受信数が1日に1,000件を超えることもあるそうです。

「当社のペット保険は、人間の健康保険と同じように、動物病院さんの窓口でのお支払い時にどうぶつ健康保険証を提示して、その場で補償分を差し引いて精算できるのが大きな特徴です。窓口でご精算いただいた動物病院さんからは保険金をまとめて弊社に請求するための診療報酬明細書が毎月届きます」(宮崎様)

続けて導入の背景についてお話くださいました。

「昔から医薬品の発注がFAX中心で行われていましたからでしょうか。病院にはFAX機があり、送受信の操作も慣れています。開業して10年目になりますが、減っていくと思っていたFAXが今でもコンスタントに使われています。対応病院数も増えていますが、電子媒体へと完全移行にはならず、やはりFAXを使い続けていらっしゃいます。こうなると、今後もFAXを使い続けることを前提に、受信時の耐久性を考慮したシステムが必要となりました」(宮崎様)


3. 導入のポイント

BCPに対応した冗長化機能と、LAN上で接続できる新モデムを高評価

アニコム損害保険様では、以前よりインターコムの「まいと~く FAX」シリーズをご利用いただいていました。使用していた商品の保守サポート期間の終了に伴い、最上位版のFAXサーバーソフト「まいと~く Center」でシステムを再構築されました。

「弊社の前身であるアニコムクラブの開設当初は紙でFAXを受信していたと思いますが、事業の拡大に伴いFAXの量が増えてきたところでインターコムさんのFAXサーバーソフトを導入したようです。以来、FAXシステムについてはインターコムさんにお願いしています。インターコムさんのサポートは人間味があるというのでしょうか……、きめ細かく気遣いのある対応をしていただいています。それが変えない理由の一つです。部署柄、他のソフトメーカーのサポートを受けることもありますが、冷たい対応もしばしばです」(宮崎様)

さらに商品のポイントについて教えていただきました。

「5年ぐらい前から各システムのBCP対応が課題となりました。FAXについては、冗長化機能が備わった『まいと~く Center』が新しく出るということで検討を始めました。FAXモデムとしてネットワーク上に設置できるINSネット64対応のネットワークボックスがラインアップされたのも導入の決め手となりました。将来的にネットワークボックスのみを別拠点に置けるということも魅力の一つです」(宮崎様)

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「変えない理由の1つは人間味あるサポート」と教えてくださる宮崎様


4. 導入の効果

冗長化で耐久性の実現と、Webクライアントの権限付与細分化で運用効率化

アニコム損害保険様では、物理マシンを2台用意して、1台を管理サーバーとFAXサーバー、もう1台をスタンバイ管理サーバーとFAXサーバーとしてActive-Activeの冗長化構成を組まれました。

「システム運用面で冗長化を実現できているのは、大変助かっています。また『まいと~く Center』から採用されたWebクライアントも便利に使っています」(宮崎様)

システム構成イメージ

「前の商品ではFAXイメージをビューアーで見る場合、弊社のセキュリティポリシー上問題があったのですが、『まいと~く Center』のWebクライアントではその問題を回避できることがわかりました。さらに、Webクライアントでは付与する権限がグループを分けて細かく選択できるのが便利です。ユーザー部門が自身で操作できる権限を広げることができ、以前ならシステム運用課で行っていたことをやらずに済むようになったのは助かっています」(成田様)

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「Webクライアントの活用で負担が軽減しました」と教えてくださる成田様


5. 今後について

さらにBCPを進めて別拠点にサーバーを設置した運用を検討

今後の展開についてお聞きしました。

「現在は、『まいと~く Center』などFAXサーバーの機器類を1拠点のみで運用しています。今後は、別拠点にFAXサーバーやネットワークボックスを設置することで、さらにBCP対策を進めることも考えています」(成田様)

最後にご要望を伺いました。

「FAXを利用した業務運用については、社内のリソースだけでは解決し得ない事象が発生します。わがままなお願いをすることもあるかと思いますが、これまで同様、安定運用のサポートをどうぞよろしくお願いいたします」(宮崎様)

(取材日:2017年4月12日)

※掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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