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大日精化工業株式会社様 導入事例
製造業

IBM iから1日1,000件の注文書や納品書をFAX送信
電子帳票システムと連携させたFAXシステムを構築

  • まいと~く FAX Server 7
  • 発注業務

大日精化工業株式会社様(以下、大日精化工業様)は、顔料・着色剤の国産化と販売を事業とする企業として創業して以来、精密化学技術の発展と歩みを合わせて成長を続けています。顔料合成技術、樹脂合成技術、分散・加工技術の3つの柱を中心に、プラスチック着色剤、印刷インキ、繊維用着色剤、生化学製品、IT関連へと自主技術を応用展開しています。

このたび、購買センターをはじめ、全国各拠点から取引先への注文書や納品書、支払通知書などのFAX送信業務に使用するシステムをリプレイスし、「まいと~く FAX Server」を自動FAX機能としてオプション提供する電子帳票システム「Pandora-AX」(株式会社NTTデータビジネスブレインズ様)を導入しました。選定および導入作業に関わった、経営管理室 課長 高橋様と経営管理室 中島様にお話を伺いました。


1.FAXシステムの流れ
1.本社・支社・支店・営業所から基幹サーバー(IBM i)へアクセスし帳票のFAX送信を指示
2.「Pandora-AX」が帳票イメージを取得し、「まいと~く FAX Server」へFAX番号と帳票イメージを引き渡し
3.「まいと~く FAX Server」が帳票を取引先へFAX送信

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今回取材に応じていただいた高橋様(右)と中島様


2.導入の背景

基幹サーバーの移行に伴い、新たなFAXシステムが必要に

大日精化工業様では、基幹プラットフォームについて、富士通製オフコンから「IBM i」への移行を行っています。この移行で、日々FAX送信業務に使用しているFAXシステムも変更する必要が生じ、当初は別会社のFAXシステムを利用して、その場を凌いでいました。

「富士通製のオフコンでは、その機能を使ってFAX送信ができていました。ところが、『IBM i』への切り替えで別のFAXシステムを利用することになりました。当時のFAXシステムは、同じ帳票でも出力用の帳票開発とFAX送信用の帳票開発と、わざわざ2つの作業をやる必要があり、とても面倒に感じていました。」(高橋様)

「一度、別のFAXシステムを検討したことがあったのですが、FAX送信先マスタを『IBM i』とは別に更新する必要があり、『IBM i』上でマスタの管理や更新を行っている当社では運用上支障があったので、導入には至りませんでした。」(中島様)

そのような中、2011年春、IT系の展示会で高橋様が見つけたのが自動FAX送信機能(まいと~く FAX Server)をオプションで備える電子帳票システム「Pandora-AX」でした。高橋様は、従来の不満をすべて解消できると見込んだこの商品をすぐに中島様へご紹介したそうです。中島様も「これはいいですね。ぜひすすめましょう」となり、導入へと動き出しました。


3.導入のポイント

昔から使われているFAXシステムで信頼感もあった

大日精化工業様では、「IBM i」から2通りの帳票出力を行っています。1つ目は、「IBM i」のスプールデータを「PrintGen for iSeries」(JBアドバンスト・テクノロジー株式会社様)でフォームオーバーレイを行って、5250端末エミュレーターで帳票出力する方法です。2つ目は、「IBM i」の帳票出力用ファイルをCSV変換してから、「PrintPro Server」(JBアドバンスト・テクノロジー株式会社様)で帳票を作成・出力する方法で、特に複雑なフォームの帳票で行っています。

「『Pandora-AX』は様々な製品と連携が可能で、当社で使用していた5250端末エミュレーターと『PrintPro Server』とも連携実績がありました。『IBM i』とそのまま連携ができるのは、やはり一番のポイントでした。さらに、当社が行いたい運用方法を実現できる機能を備えていたので、新しいFAXシステムに期待が膨らみました。」(高橋様)

導入のポイントについて、高橋様が続けます。

「導入コストもさほど高価ではなく、従来のFAXシステムと比べても運用コストがほとんど変わらないことも導入につながったポイントです。」(高橋様)

「Pandora-AX」とAPI連携で自動FAX送信を実現する「まいと~く FAX Server」についてお聞きしました。

「当初の一番の目的であるFAX機能についても仕様上に問題はありませんでした。『まいと~く FAX』については昔から名前を知っていましたし、特に長年の販売実績に対しては大きな信頼感がありました。」(高橋様)

中島様が導入検討時のエピソードを教えてくださいました。

「とにかく、従来のFAXシステムを早く変えたくて、新しいシステムの導入をすぐに決めて欲しかったです。稟議書に帳票の開発コストが1/200になるといった試算も出しました。」(中島様)

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「まいと~く FAXは昔から知っていた」と高橋様


4.導入の効果

帳票の開発工数が削減、独自のFAX帳票もすぐに運用開始へ

現在の運用状況についてお聞きしました

「資材を調達する部門である購買センターが、注文書を毎日FAXで送っています。これが全体のFAXの7~8割ぐらいです。そのほか、営業経理課が納品書を、各拠点の資材課が工場独自の注文を、それぞれFAXで送っています。これらすべてを『まいと~く FAX Server』経由でFAX送信しています。」(高橋様)

「最近始めたのですが、毎月1回、支払通知書を約500枚FAXで送信しています。『まいと~く FAX Server』は8回線で使用していますが、この日はすべての回線が埋ってしまいます。」(中島様)

さらに、導入後の効果についてお聞きしました。

「やはり、帳票開発の工数が大幅に短縮できるようになったことが大きいです。新たに電子帳票システムを追加しましたが、『Pandora-AX』での作業は一瞬で終わるので、負担はありません。今まで行っていた出力用とFAX用のそれぞれの帳票開発という二度手間からやっと解放されました。」(高橋様)

「各拠点で独自のフォームでFAX送信を行っている帳票があります。従来のシステムでは、とても開発する時間が取れなかったのですが、新しいFAXシステムでは独自のFAX帳票もすぐに開発できます。これで、各拠点から送信しているすべてのFAXを『IBM i』で集約できるようになります。」(中島様)


5.今後について

回線を業務ごとに指定して送信時の混雑を緩和したい

最後に、今後についてお聞きしました。

「今は自動FAXのみの利用ですが、今後は『Pandora-AX』の電子帳票機能も使用して、帳票の仕分けや保管についてペーパーレス化していきたいです。」(高橋様)

「FAX送信時、業務ごとに回線を指定できるので、4回線を注文書専用に、残り4回線を月末処理用に設定して効率よくFAX送信ができるようにしたいです。また、『まいと~く FAX Server』には独自機能が色々あるようなので、これから勉強して活用していきたいです。」(中島様)

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「FAXの機能はこれから勉強します」と中島様

取材日:2013年7月11日


6.システム構成イメージ

※掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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