株式会社板通様は、明治22年に染料店「えのぐ屋」として営業を開始して以来、121年という長い歴史を持つ企業です。現在では北関東を中心に支店を構え、塗料・溶剤・工業薬品、接着剤、合成樹脂等ケミカル全般の資材および関連する機械・設備と建装、防災の工事施行等幅広い商材を取り扱っています。メーカーとユーザーの架け橋となる商社として、多くのお客様と係わり合いながら地域に密着した営業活動をされています。
板通様では以前よりFAX送信に「まいと~く FAX」のスタンドアロン版をご利用いただいておりましたが、このたび基幹業務システムをインフォベック株式会社様(現社名:GRANDIT株式会社様)の「GRANDIT」へリプレイスするにあたり、FAX送受信ツールとしてFAXサーバー「まいと~くFAX Server」 をご導入いただきました。
今回は代表取締役社長の板橋 信行様とシステム課主任の小野 典之様に、「まいと~く FAX Server」 導入前後のお話を伺いました。
従来まいと~く FAX(スタンドアロン版)を利用してペーパーレスのFAX送信を行っていたが、基幹業務システムのリプレイスに伴いFAXサーバーの導入を検討した。
Web-ERP 「GRANDIT」で作成した帳票を、システム連携した「まいと~く FAX Server」でFAX送信しています。
営業部門の社員が、「GRANDIT」で発注伝票を入力。また、仕入実績から検収表(支払明細)データを作成。
入力された内容で注文書、検収表イメージが作成される。
書類ごとのスケジュールに合わせて、仕入先のFAX番号宛に、作成された各種書類がFAX送信される。
FAX送信業務をより効率的に行うことができた
「今回の導入前からまいと~く FAXを使用してFAX送信を行っており、すでに当社の業務に欠かせないものとなっていました。」(小野様)
と同社でシステムの管理を担当されている小野様が教えてくださいました。板通様では、1961年に売上管理を目的としたシステムを導入して以来、業界に先駆けて業務のシステム化を進め2000年にまいと~く FAXスタンドアロン版を利用したペーパーレスFAX送信を導入されたそうです。2008年にはそのような先進的な取り組みが認められ、『中小企業IT経営力大賞2008』で「IT経営実践企業」にも認定されています。
「当社ではおよそ2000社以上の仕入先へ対して、一日に500~600通の発注伝票、月に約750通の支払明細を送信します。これを6台のパソコンにそれぞれインストールしたまいと~く FAXのスタンドアロン版で行っていました。今回、自社開発の基幹業務システムを『GRANDIT』へリプレイスするにあたり、このFAX送信業務をより効率化できるということで『まいと~く FAX Server』を導入しました。まいと~く FAXは当社の業務には欠かせない存在となっていたこともあり、他商品へ切り替えることは考えていませんでした。」(小野様)
「まいと~くをスタンドアロン版からサーバー版に変えてより効率が良くなりました」と語るシステム課の小野様
ログの一元管理により送信状況確認が容易に
代表取締役社長の板橋様は、同社内でのまいと~く FAXの重要性をお話くださいました。
「仕入先に対して、定時の発注伝票送信、それに即時の伝票送信、また夜間に支払明細の送信という業務でまいと~く FAXを使用しています。当社は流通商社であり、商品を通じてメーカーとユーザーをしっかり繋ぐことを大切にする立場です。そのため、発注業務を支える基盤となるまいと~く FAXは業務の中でも重要なポジションを占めています。今回の導入でさらに業務を効率化できたことは喜ばしいことです。」(板橋様)
「まいと~く FAXのスタンドアロン版から『まいと~く FAX Server』に変更してよかった点は、回線を集約して無駄な費用を抑えられた点、6台のパソコンを1台のサーバーにまとめたことでスペースを広げられた点、今までバラバラだったログを一元管理できるようになった点です。発注に関する状況確認や再送信などが簡単になり、運用面では効率化を図れました。」(小野様)
現在は日々の発注関連業務だけでなく、毎年開催している賀詞交換会などのイベントを案内する際にも、「まいと~く FAX Server」の機能の一つである「DM送信機能」をご利用いただいています。
「弊社では地域の関連企業を集めたイベントなどを定期的に開催しています。お付き合いのある企業がとても多いため、同時に多数の宛先に対してFAX送信できる『まいと~く FAX Server』は重宝しています。」(板橋様)
「まいと~くは業務の中で重要なポジションを占めています」と語る代表取締役社長の板橋様
送信だけでなく受注処理にも活用することを検討
最後に今後のご予定についてお伺いしました。
「まだまだ弊社の取引先での発注関連業務のメインインフラはFAXです。メールではやはり心許ないですし、やはりきちんと目で見えるFAXはこれからも使い続けることになると思います。」(板橋様)
「現在はFAX送信時のみ『まいと~く FAX Server』を使用していますが、今後は受信面での活用も検討できればと思っています。また、受発注と在庫管理とを連携した統合的なシステムなど、今後取り組みたい課題は数多くあります。昭和36年の電算機導入以来、業務のシステム化を進めていくことは昔から弊社の風土といえます。今後も精力的に取り組んで行きたいと考えています。」(小野様)