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シンコール株式会社様 導入事例
製造・販売業

各営業所で行っていた受発注業務を本社に集約化
電話およびFAX処理を統合し大幅効率化を実現

  • まいと~く FAX Server
  • 受注業務
  • 発注業務

シンコーグループは、北は北海道から南は沖縄までの全国で営業展開している国内最大級の総合インテリア メーカーです。全国12社のグループ販売会社が、カーテン、クロス、カーペット、床材などのインテリア商品全般を市場(法人・個人・海外輸出ほか)に供給しています。

今回は、東京・埼玉エリアを担当するシンコール株式会社様(本社:東京都練馬区)についてご紹介します。シンコール株式会社様では、各グループ会社との取引業務には既にオンラインによる受発注システムを導入していますが、建設会社などのお客様からの受注や他メーカーとの取引には電話、FAXを利用しています。今回、立川・埼玉・坂戸の各営業所と本社の4か所で行っていた受発注業務を本社に集約。大量の受発注処理を最小限の人員で行うため、処理方法の大幅な見直しを行うことになりました。


1.導入の背景
  1. 受発注業務を集約化。大量の受発注処理を最小限の人員で迅速に行いたい。
    電話対応:1,500件/日、FAX受注:900件/日、FAX発注:250件/日
  2. 処理能力の向上には、電話、FAX各受発注処理を統合し、全履歴の一元管理が必要。
  3. 従来の紙ベースでの処理・管理では、対応に時間が掛かり過ぎる。
  4. 確実な処理や迅速なお問い合わせ対応によるサービス向上を行いたい。

2.業務の流れ

すべてのFAX受発注処理を「まいと~く FAX Server」のFAX機能を組み込んだ「Prism CTI System」(開発:アグレックス株式会社様)で行います。

※太字部分に「まいと~く FAX Server」の機能が使用されています。
1.【受注処理(1)】
お客様からFAXで送られてくる注文書を受信、相手先FAX番号またはFAXIDを取得してお客様情報を自動検索します。
2.【受注処理(2)】
受信した注文書をBMP画像に自動変換、管理番号とお客様情報(取引コード、会社名、担当営業所など)を印字し、受注担当者のコンピュータに配信します。
3.【受注処理(3)】
受注担当者は、配信された注文書を見て、データ入力します。
※管理番号により、入力された注文データとFAX画像がリンクされます。
4.【受注処理(4)】
データ入力が終わると納期案内書(Excelシート)が自動作成、内容確認後、デスクから直接FAX送信します
5.【受注処理(5)】
他社メーカー品の場合、発注書(Excelシート)が自動作成、内容確認後、デスクから直接FAX送信します
6.【問い合わせ対応】
すべての処理過程における受信・発信FAXは、受発注履歴で一元管理。
各履歴から注文書や発注書をすぐに表示、問い合わせに迅速な対応ができます。

3.導入前

各営業所単位での受発注処理により、受発注データが分散化。

シンコール株式会社様のお客様は、建設会社・工務店、販売店、職人といった法人からショールームをご覧になった個人までとさまざまです。お客様からは、注文やお問い合わせの電話やFAXが毎日入ってきます。当初は、本社(練馬)と立川・埼玉・坂戸の各営業所の4か所で、それぞれの担当エリアのお客様からの注文に対応していました。各営業所では、電話・FAXの受発注内容をデータ入力して管理していました。しかしながら、FAX注文は、通常のFAX機で受け付けており、注文書はそのまま紙で管理していました。そのため、お客様からの問い合わせでFAX原本が必要な場合、対応に手間取ることがしばしば起こりました。また午前中のピーク時には、デスクとFAX機との往復が担当者の負担となっていました。

写真
東京・埼玉エリアを管轄する
シンコール株式会社
代表取締役社長 徳田 則明様(写真右側)
電算室 課長 角田 均様(写真左側)


4.導入後

電話・FAXすべての受発注データを一元管理、大幅な効率化を実現!

シンコール株式会社様では、業務効率の向上とコスト削減のために各営業所単位で行っていた受発注業務を本社に集約することにしました。集約後の受注センターでは、1日約2,400件以上の注文・お問い合わせの電話・FAXが入ってくることが予想。最小限のスタッフで一定の品質を保つためには、従来の紙ベースで処理と管理を行う方法には限界がありました。

そこで、株式会社アグレックス様が新たに受注センターのシステム構築を行うことになり、コールセンターで使われているCTIをベースに、電話もFAXも同じ方法で処理、管理できる仕組みが検討されました。FAXについては、電話と同じようにオペレータがデスクに座ったままコンピュータの画面上で閲覧、送信ができるように市販FAXソフトの組み込みを行うことになりました。4社ほどの製品を比較検討した結果、特に受信機能の拡張性に優れる「まいと~く FAX Server」の採用が決まりました。こうして「電話」と「FAX」を融合し、すべての受発注データを一元管理する「Prism CTI System」が完成しました。

受注センターでは、朝9時より一斉に電話が鳴り出し、12名の選任オペレータが受注処理を始めます。電話、FAX共にナンバー・ディスプレイまたはFAXIDを使用して発信元のお客様が特定されます。お客様ごとに担当オペレータが決まっているので、電話・FAXは該当者へ自動で振り分けされます。FAXの場合は24時間受付が可能のため、サーバーに蓄積されていきます。担当は、配信されたFAXをディスプレイ上で確認しながら、受注入力を行います。このときFAX画像には、ナンバー・ディスプレイまたはFAXIDで特定されたお客様情報が追加印字されており、オペレータはお客様の検索を行う必要がありません。

受注入力が終わると、電話・FAX共に、納期案内書が自動で作成されます。Excelで作成された納期案内書は、内容を確認後、画面上の送信ボタンをクリックするだけでFAX送信が行われます。FAX送信のために席を立つ必要なく、受注対応に専念できます。また約50社にのぼる他社メーカーへの発注についても、自動で発注書が作成され、自席からFAX送信できます。

このシステムの最大の特長は、これらすべての受発注履歴をすべて画面上に表示できることです。すべての受発注情報は「管理番号」で連動しており、いつでも、FAX注文書を含む受発注情報をすぐに閲覧することができます。従来ファイリングされた紙をめくって行っていた調べものにかかる時間を大幅に短縮することができるようになったのです。「Prism CTI System」の導入により、受発注業務の集約化は成功。受注・お問い合わせ対応の効率化とサービス品質の向上を実現しました。

Prism CTI System の特長

  • 電話もFAXも同じ1つの"Job"として処理することが可能。
  • FAXソフトの組み込みより、FAX送受信作業を席を立たずに行うことが可能。
  • 受発注入力データと電話処理およびFAX送受信データをリンクさせ一元管理を実現。
  • FAX送受信データを含むすべての受発注履歴の画面表示が可能。
  • 発信者番号、FAXIDによる発信元の顧客検索の自動化が可能。

5.システム構成イメージ

※掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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