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東芝ライテック株式会社様 導入事例
製造業

仮想環境でFAXサーバーを新たに構築
調達システムとの連携で注文書を自動送信

  • まいと~く Center
  • 発注業務

東芝ライテック株式会社様(以下、東芝ライテック様)は、「あかり」「ひかり」のパイオニアとして、豊かな生活とより快適な社会を目指し、照明関連商品・照明システムをグローバルに提供していらっしゃいます。

このたび、主要工場である鹿沼工場の調達部門で使用しているFAXシステムの老朽化更新に伴い、仮想化対応のFAXサーバーソフト「まいと~く Center」(4回線NW用+追加4回線NW用)をご導入いただきました。選定および導入作業に関わられた 東芝インフォメーションシステムズ株式会社 藤村様にお話を伺いました。


1. FAXシステムの流れ
1. 調達システムが送信指示ファイル(CSVファイル)と帳票ファイルを指定フォルダーに出力
2. まいと~く Center 管理サーバーがCSVを解析して、送信先情報とFAXイメージを作成
3. まいと~く Center FAXサーバーが管理サーバーの指示を受けて順次FAX送信
4. 担当者がWebクライアントで送達確認を実施(ビジーエラーなどの再送処理)

写真
今回取材に応じていただいた東芝インフォメーションシステムズの藤村様


2. 導入の背景

アプライアンスサーバーの老朽化で、新しいFAXシステムの導入を検討また、他拠点への展開も見据えた仮想化システム構成をご提案

東芝ライテック様の国内最大の生産拠点である鹿沼工場では、分工場と合わせて月に13,000枚もの見積書や注文書、納品書などの帳票を約500社のお取引様に対してFAX送信しています。

「以前のFAXシステムは、アプライアンスサーバーを使用しており、故障した場合、Send-Backサポートによりシステム全体を交換する必要がありました。サポートにおいても、異常の際にサポート対応をお願いすると、すぐに『交換です』となり困ってしまいました。そこで、老朽化更新では、今後を見据え仮想環境での新しいFAXシステムの導入を検討することにしました」(藤村様)


3. 導入のポイント

仮想化対応は必須要件、シンプルな連携機能を高評価

一般的なFAXサーバーソフトにクラウドサービスを加えた主要3社の製品を比較検討し、最終的に「まいと~く Center」を選んでいただきました。選定時のポイントについてお話しいただきました。

「アプライアンスサーバーで懲りたわけはありませんが、新しいFAXシステムは仮想サーバーで運用したいと思っていました。他社でも仮想化には対応していましたが、操作性や環境面・安定面・サポート面も含め『まいと~く Center』が一番評価が高い結果となりました」(藤村様)

システム連携面での優位性についても教えていただきました。

「クラウド型のFAXサービスも検討したのですが、調達システムとの連携面で難しいと感じました。他社の製品もそうですが、カスタマイズが必要だったり、調達システムとFAXシステム間に別途ツールが必要だったり、連携機能を構築するのに手間が掛かる印象を受けました。その点、『まいと~く Center』は、調達システムがCSVの送信リストと帳票データを投げるだけで、それを解析・マッピングして自動送信できる。とてもシンプルであり最小の構築で済んだところがいいですね」(藤村様)


4. 導入の効果

仮想環境にて安定運用しており障害なし、Webクライアントでの送達確認が調達担当者に高い評価

鹿沼工場の生産管理における調達システムとの連携をメインに導入した『まいと~く Center』ですが、工場や各事業所などの一般購買における調達システムと連携した自動FAXにも活用されています。

「各拠点の調達担当者 約20名が『まいと~く Center』のWebクライアントを使用しています。主に送達確認やエラー履歴を見て再送処理を行います。Webブラウザー上で履歴や設定を管理できるのは使いやすくて便利です。インストールが不要なところもシステム管理者側としてはうれしい点ですね。 以前のアプライアンスサーバーのクライアントは管理コンソールを1台1台インストールが必要でした。しかも、送受信履歴には会社名が表示されず、FAX番号で履歴を追うことになっていました。調達担当者でもお取引様のFAX番号をすべて覚えていないので、必要な履歴を探すのに一苦労でした。それに比べて『まいと~く Center』では、履歴の一覧が見やすく、しかも検索ワードで絞り込みができる。利用者からは『かゆいところに手が届く』との声が上がってくるほど評価が高かったです」(藤村様)

また、手作業でFAX送信業務を実施していた拠点においては、日々の帳票出票、帳票の仕分け、手動によるFAX送信、郵送業務を自動化したため大幅な事務効率の向上につながっています。

投資対効果

導入費 :3.374百万円
2015年度効果額 :計画4.41百万円に対し実績4.94百万円(9か月)
《内訳》  
鹿沼 :2.723百万(9か月)
鹿沼西 :1.375百万(5か月)
横須賀 :0.840百万(12か月)
回収期間 :0.9年

業務削減内容

《 内訳 》

時間/年

No. 業務削減内容 鹿沼 鹿沼西 横須賀
1 帳票出力業務の自動化 (見積依頼書・期間見積・納品書・注文書・納期変更・打切) 184h 75h 60h
2 出力帳票の取引先別仕訳作業の削減(レス化) 144h 100h 24h
3 FAX機器のよる取引先への手動送信業務の削減(レス化) 360h 150h 120h
4 納品書の郵送作業の軽減 90h 70h 36h
合計 778h 395h 240h

その他、効果として帳票用紙のペーパーレス

導入後の状況についてさらにお聞きしました。

「仮想サーバーでの運用も安定しています。稼働して約1年が経過しましたが、障害はありません。CSVファイルによる連携はとてもシンプルなので、送達管理も容易にできます」(藤村様)

写真
Webクライアントの評価について『利用者が使いたい機能が標準で備わっている』と教えてくださる藤村様


5. 今後について

工場システムを標準化し他拠点のFAX送信業務も「まいと~く Center」への一元化を展開

今後の展開についてお聞きしました。

「現在は、『まいと~く Center』の8回線のうち5回線を使用しています。工場システムについては、鹿沼工場を基に標準化を進めています。まだ『まいと~く Center』を使用していない工場についても展開していく予定です。最終的には8回線がフル稼働する予定です」(藤村様)

将来の可能性についてもお話しいただきました。

「『まいと~く Center』は、調達システムをカバーする自動FAXシステムの位置付けです。可能性としては、受注側でもFAXをシステム化することは考えられます。また、大手ベンダーではEDI化が進んでいますが、中小ベンダーではEDIを嫌い、FAXの方が使いやすいという声があります」(藤村様)

最後にご要望を伺いました。

「以前のFAXシステムは、海外メーカー製で日本から撤退しサポートが不明確といった苦い経験をしました。インターコムさんには、国内メーカーの強みを生かして、継続かつ迅速なサポートを期待しています。特に、Windows OSや仮想化ソフト、Webブラウザーなどの新しいバージョンへの対応はリクエストに応えていただきたいです」(藤村様)

(取材日:2016年2月5日)


6. システム構成イメージ

※掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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