導入事例

《日本ケロッグ合同会社様》
視覚的に優れたワークフロー画面により、EDIの処理内容が非常にわかりやすくなりました。

シリアル食品メーカー
全銀TCP/IP
Biware EDI Station

世界中の人々の健康を願い、100年以上にわたってコーンフレークやグラノラといった栄養バランス満点のシリアル食品を提供し続けている「朝食の専門家」ケロッグ社。そんなケロッグ社(米国)の日本法人として設立されたのが日本ケロッグ合同会社様です。国内食品メーカーと受注委託契約を結んでいるためEDI上での受発注取引はなく、「出荷」 「在庫」 「売上」などの業務データを受注委託先と日々EDIでやり取りされています。
「Biware EDI Station」をご導入いただいてから約3か月が経過しましたが、当時ご導入いただいた際の経緯や決め手などについて日本ケロッグ合同会社の八木様、さらにはシステムの導入に携わったデジタルトランスコミュニケーションズ株式会社の好田様にお話を伺いました。

導入の経緯

不測の事態にも対応できる
安定したEDI通信環境を再構築したかった。

まずはEDIシステムの見直しをご検討されたきっかけについて教えてください。

インフォメーションテクノロジー部
シニアアナリスト&ビジネスパートナー 八木 哲也様

最初の導入から8年以上が経過し、その間は安定した運用を続けることができました。その反面、不測のトラブルに対処するための細かなEDI製品の知識は希薄化していました。一方、実際の仕組み自体はソフトウェアの面だけでなく、例えば既存ルーターの設定変更も一般的な方法ではできないなど、EDIに纏わるハードウェアの面についても複雑な構成となっていました。

EDIシステムの見直しに際し、注意されたポイントはございましたか。

最初の導入から8年以上が経過し、その間は安定した運用を続けることができました。その反面、不測のトラブルに対処するための細かなEDI製品の知識は希薄化していました。一方、実際の仕組み自体はソフトウェアの面だけでなく、例えば既存ルーターの設定変更も一般的な方法ではできないなど、EDIに纏わるハードウェアの面についても複雑な構成となっていました。

そのため今回のEDIシステムの見直しに際し、私達IT関連スタッフがEDIシステムの構造をしっかり把握することで、今後不測の事態に自力で対処できるようにすることも大きな目的の一つでした。そのためパッケージの選定と併せて、EDIの導入に長けたベンダーやSIerの選定も重要なポイントと考えていました。

「Biware EDI Station」をご選定いただいたポイントは何だったでしょうか。

「Biware EDI Station」を採用した主なポイントは次の2点です。他のツールもカタログレベルでは検討しましたが、「Biware」シリーズに対する信頼性、あるいはこれまで「Biware」のシステムで築き上げた多数のデータ変換定義の再利用などを考慮して採用を決めました。

導入の決め手
  • 「Biware」シリーズに対する信頼性が極めて高い点

    これまで8年にわたり特別なトラブルもなく「Biware」で当社のEDIシステムを運用し続けてきたため、「Biware」シリーズに対する信頼性は極めて高い。最新版の「Biware EDI Station」も同様に安定性の面で信頼のおける製品であると判断した。

  • EDIの導入、運用に長けた担当者より、導入に際して柔軟にサポートしていただける点

    今回、インターコムの開発担当者およびデジタルトランスコミュニケーションズの好田様に導入初期の段階から加わっていただき、システムの再構築に向けたアイデアをいろいろと出していただいた。さらには運用面のトレー二ングも併せて行っていただいた。EDIシステムの導入・運用に手慣れた担当者の手厚いサポートは当社にとって大きな支援となった。

導入の状況

EDIサーバー1台、ISDN 2回線で運用。
「売上」や「出荷」などの取引が中心。

導入状況について教えてください。

取引先は受注委託会社と物流会社の2社で、それぞれ専用のISDN回線を用意して運用しています。受注委託会社とは「売上」 「販売促進費の支払指示・結果」などの業務データを、物流会社とは「在庫」 「出荷」などの業務データをそれぞれやり取りしています。全部で12種類程度のEDI業務がありますが、その多くは受信業務となります。

受信したEDIデータは一旦販売実績データベースに集約し、その後基幹システムに渡しています。販売実績データベースに集約されたデータはツールによって自動でレポート化され、関連スタッフへメールが配信されます。このレポート結果を製品の販売戦略の立案に活用しています。

なおEDI業務の担当者は、主に販売促進費の情報を管理する担当者 1名、自社倉庫の在庫と物流会社の倉庫の在庫を絶えずチェックして出荷内容を管理する担当者 2名の計3名で運用しています。1日あたり20回程度のEDI取引を行っています。

日本ケロッグ合同会社様 EDIシステム概要図

2015年1月に「Biware EDI Station Standard」を購入。その後順次導入作業を進め、約1か月で正式稼働させた。
受発注業務は受注委託会社が代行しており、売上情報を都度EDIで受信している。その情報をもとに、受注委託会社に対し月次で売上の請求を行う。また小売各社に対する販売促進費を計算してEDIで支払指示を行っている。物流会社とは出荷や在庫情報の送受信がEDI業務の中心であり、その情報をもとに倉庫の在庫管理を行っている。

運用と効果

わかりやすいワークフロー画面によって、
複雑なEDIシステムの稼働がシンプルでわかりやすくなった。

導入効果についてお聞かせください。

デジタルトランスコミュニケーションズ株式会社
執行役員 クラウド・インフラソリューション事業部
事業部長 好田 公昭様

やはり全般的な運用環境の向上が一番の導入効果です。従来のEDIシステムは複雑に組み合わされたマクロによって稼働していましたが、視覚的にはわかりづらいものでした。「Biware EDI Station」では、視覚的にわかりやすいワークフロー画面から当社のEDIシステムがどんな処理をどんな順番で行っているのかがはっきりとわかるようになりました。EDIシステムは、一度構築してしまえば早々手をつけるものではありません。しばらく時間が経った後、不具合発生などの要因からいざ手を付けようという時に、視覚的にわかりやすいものでなければ作業が煩雑になりがちです。その点でも「Biware EDI Station」のワークフロー画面は、私達IT関連スタッフにとって非常に有益な機能だと思いました。

また導入と併せて運用面のトレーニングを行っていただきましたが、これも運用面の知識を短期間で習得できたという点で、私達IT関連スタッフにとって導入効果となりました。社内のIT関連スタッフは2名しかおりませんので、少数精鋭で各々が有機的にシステムを運用する上でも知識の習得は大きな財産になりました。

最後に、EDIシステムに関する今後の改善方針についてお聞かせください。

EDIシステムに直接関わる部分ではありませんが、現状の販売実績データベースをさらに改善して、今後の販売戦略の立案により活用できるような新しいデータ分析システムの構築を行っていく予定です。

掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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