【コラム】『ロマンとそろばん』~ソフト会社CEOの独り言~

第1回 会社創業30年に想う 2013年11月20日配信

一昔前、「会社の寿命は30年」とよく言われていたが、昨今では30年どころか10年を切っているのではないかと思えるほど時代の移り変わりが激しい。

私がインターコムを創業したのは1982年、8bitのPCが世に出始めた、まさにPCの黎明期であった。あれから31年間、今日まで自分なりによく頑張ってきたものだ。

創業当時、虎の子の貯金と友人や奥方から出してもらった資本金 300万円もつかの間、家賃や通信費などであっという間にお金は底を突き、慌てて金融公庫から300万円を借金と、まさに綱渡り状態だった。幸いにして金融公庫からの借り入れは、この31年間で最初で最後の借金となった。

当時仕事が辛いと感じたことは一度もなかった。「何か新しいものを生み出してやるんだ」と大きな夢しかなかった。

1983年以降は新しい16bitのPCが次から次へと発表されて、自分たちもその流れに付いていくだけでビジネスになった。この頃は時代が良かった。

1986年に当社が発売したパソコン通信ソフトの「まいと~く」は売れに売れた。1本28,000円のソフトが毎月4,000~5,000本ほど売れた。毎月数回、郵便局員が布袋一杯になったバージョンアップの申込書を配達しに来てくれた。私はいつもそのことを、「サンタクロースのプレゼント」と比喩していたものだ。

1982年頃のPC黎明期は、多くのソフト会社が生まれた年でもあった。

今では「勘定奉行」で有名なOBCの和田社長ともこの頃初めてお会いし、二人でお酒を飲みながら夢を語ったものだ。

元アスキーの西社長やソフトバンクの孫社長、元ジャストシステムの浮川社長らも、この頃初めてお会いしたPC時代の寵児だ。ところが最近、PC黎明期に産声を上げた多くのソフト会社の顔ぶれがめっきり減ってきた。

会社だけでなく社長もだ。当時20~30代だった社長も、あれから30年、今思えば50~60代とそれなりに年を重ね、一線から退いているのかもしれない。なぜなのか寂しさを感じる今日この頃である。

今回は第1回目なのでここまでにしよう。次号以降では、商品・会社・人に焦点を充てて、私の記憶をお届けしよう。うまくは書けないが……。

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株式会社インターコム
代表取締役社長 高橋 啓介


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