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【コラム】『ロマンとそろばん』~ソフト会社CEOの独り言~

第15回 理想のお墓! 2015年1月21日配信

自分と同じ団塊世代の方なら、お墓のことを一度や二度お考えになったことがおありだと思うが、最近歳のせいか考える機会が増えてきた。今回の「コラム」では、新年に入ったばかりで少々気が引けるが、何年か後に必ずお世話になる自分のお墓についての話をする。

10年も前だろうか、自宅近くの霊園で墓地の募集があり、将来に備えて土地を購入した。ただその後は、墓地の周りだけを施工しただけで肝心の墓石は今も手つかずのままだ。そろそろ、ちゃんとしたお墓を完成しなければならない時期にきている。

霊園で購入した墓地は南向きでメイン通路に面している。この位置を選んだのはまさに自宅を購入したときと同じフィーリングだ。欲張って霊園の入口近くにある広いメイン通りを選んだ。日当たりもいい。ここなら誰が訪ねて来てもすぐにわかるベストポジションだ。

購入した墓地の周りには様々なタイプのお墓が建てられていて、結構目を楽しませてくれる。ある墓石は大きな文字で「幸」と書いてあった。生前はゴルフ好きな人だったのだろうか、大きなゴルフボールの形をした墓石もあった。最近はその家の趣向に合わせて洋風、和風、和洋折衷、デザイナーズ風と色々なデザインがあることがわかった。田舎にある古めかしいお墓とは随分とイメージが違う。

自分は、これまでお盆もお彼岸も関係なく生きてきた。生家のお墓には毎年必ずお参りには行ってはいるものの、行く日はいつも適当だ。お盆の日にちすらわからない。同僚からは、「それはまずいんじゃない!」とよく言われる。自分でも今のままだとお墓に入っている両親に顔向けできないと実は思っている。

ただ、歳をとると勝手なもので、死んだ後も自分の子供や家族、親戚、友人には自分のお墓に訪れてもらいたいという願望も芽生えてきた。せめてお盆やお彼岸のときだけでもいいからお墓の前で会えたら嬉しい。生家のお墓に眠っている両親もきっと同じ気持ちだろうなと、今更ながら猛省している。

誰かに訪ねてもらわなければ、せっかく丹精込めて建てた「終のすみか」も寂しくなってしまう。もし子供達が遠くへ引っ越しでもしたら無縁仏にもなりかねない。それならば今からでも子供達と墓参りへ行き、彼らに親の背中を見せておかなければならないと、最近強く思うようになってきた。

半年前に結婚した息子夫婦が、自ら田舎の墓参りに行ってきたとの報告があった。彼らもそういうことを考える自覚ができてきたのだとチョッと嬉しかった。これだったら、本格的にお墓を建てる決心もつきそうだ。

さて、自分にとっての理想のお墓というと、自分は昔から織田信長のファンで、どうせお墓を作るならデザインは信長の墓石と似た五輪塔がいいと本気で考え、信長のお墓がある京都へ2度も見学に行ったことがある。

京都では1日タクシーをチャーターして、運転手さんに名所を案内してもらいながら、信長の足跡も訪ねてみた。行ってみてわかったことだが信長のお墓はいくつもあった。単純な自分は、当然本能寺に祭られているのかと思いきや、総見院とか他のお寺にもあると聞いて少し戸惑った。

当時は、自分の墓の隣に大好きな「敦盛」の石碑も作ってみたいという強い願望があった。この「敦盛」というのは、NHKなどの戦国大河ドラマでよく見かける、信長が出陣のときに舞いながら謳った「人間五十年」の句である。「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」というもので皆さんも一度ぐらいは聞いたことがあると思う。

「人間の一生なんて短いものだ。でもせっかくこの世に生を受けたのだから自分の生きたいように生きる」と適当な解釈ではあるが、自分のこれまでの人生に照らし合わせて、お墓に入る前までにそんな生き方ができたら素晴らしいと思ったからである。

石碑にこの句を刻んでみたいと思ったのは、かっこよく言えば自分のお墓に対してのアイデンティティである。死後でもお墓の中から自分のメッセージを伝えることができるとの図々しい考えだ。

と、まー、何年か前までは五輪塔や石碑に強い執着心があったが、東日本大震災をきっかけに、最近お墓の建て方に対して少々迷いが出始めている。

石材屋さんにも行って聞いたことだが、五輪塔はどっしりしてとても荘厳な感じがするが、地震のような揺れには弱いらしいこともわかった。見栄えがいい反面、日本式は細長いので地震で倒れることもあるとのことだ。皆さんも地震によって多くの日本式の墓石が倒れたのをテレビでご覧になったことがあると思う。

洋風は横型の墓石が多いので安定感があり地震には十分持ちこたえられたとのことだ。ということで、ここ数年は、信長風の日本式五輪塔にするか、最近流行りだした横置きの洋風タイプにするか悩んでいる。

奥方も奥方で、数年前に死んでしまった愛猫の骨壺も、お墓ができたら一緒に入れたいなどと勝手なことをぬかしている。

最近、どこで私の住所を知り得たのかわからないが、あの有名な青◯墓地とか、忠臣蔵で有名な四十七士が眠る泉◯寺あたりからも何回か墓地の案内が来ていた。石材屋さんからもたびたび連絡が入り、ちょっと急かされ気味。

そんなことから今年中には、お墓という終活の1つにケリをつけたいと思っている。

株式会社インターコム
代表取締役会長 CEO 高橋 啓介


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