【コラム】『ロマンとそろばん』~ソフト会社CEOの独り言~

第35回 I'm on a diet. 2016年9月21日配信

皆さん、今回のタイトルが英語なので、あれっ!! と思われましたか?
そう、私はずいぶん長い間「I'm on a diet.」だ。
今日は私のダイエット記を書く。

私は20年ほど前から、自分の体形にコンプレックスを持っている。

特に近ごろでは、お腹のポッコリ具合が大きく目立つようになってきた。測ったら90センチはゆうに超えているのではと想像している。本当のサイズを知るのが怖いので積極的に測ったりはしない。

しかし、このポッコリお腹のせいで、いくらベルトをきつく締めても、ちょっと歩いただけで、すぐにズボンがずり落ちてくる。ちょっと歩きづらいし、カッコも悪い。

奥方からは、「卵にベルトを巻き付けたみたい!! くびれがないからすぐに落ちてくるのよ……」と笑われてしまう始末。

30代のころの私は、今からはとても想像できないほど細身であった。腰のくびれもちゃーんとあった。Yシャツはいつも「Sサイズ」で間に合っていた。それが今では「Lサイズ」が標準になってしまった。

このごろは、既製品だとどうしても首回りのサイズと袖の長さが合わないことが多い。いくら歳を取ったからといって袖の長さはそう変わらないのだから、それだけ首回りだけが太くなったということであろう。

そんなときは、既製品を諦めてオーダーメイドにしなければならない。長年かけて実に不経済な身体を作り上げてしまった。たまに若いときの写真を見ては、『あのころの自分にもう一度戻りたい』と、歌の文句のように呟くときもある。

しかし、この20年間何もやらなかった訳ではない。色々なダイエットを試してきた。思いつく限り並べてみると、

(1)EMSマシーン3台

お腹の周りにダイエット器具(ベルト)を巻き付けて、電気でビリビリさせながらインナーマッスルを刺激して痩せられるというEMSマシーンもすでに3台購入した。元国会議員のタレントが「巻くだけ~でOK!!……」とコマーシャルしている例の商品もその1台である。しかし、いつも結果は同じで、効果が出せない。

最初のころは、ビリビリとした感触が筋肉を刺激して、なんとなく巻き付けているだけで特別な運動をしなくても痩せられるような気がしていたが、残念ながら良い結果は出せなかった。体重もほとんど変わらない。なので、長続きもしない。

そのうちに、お腹を巻くとき必要になる粘着性のあるパッドの付きが悪くなり、最後は巻くことを諦めてしまうという、毎回、同じPDCAの繰り返しである。

(2)ジョーバ

発売と同時に購入した、あのフィットネスマシーンの「ジョーバ」も今ではほとんど使っていない。20万円以上もしたのに本当にもったいない。今では私の部屋の中央にデーンと置かれたまま「タンスの肥やし」ならぬ、猫に小判状態になっている。たまに奥方が背筋を鍛えるのに使っているだけである。

(3)自転車

スポーツ自転車も今は使わずじまいだ。
以前は週末ともなれば、軽い運動を兼ねて、自宅近くの公園をぐるぐると走ったものだ。また、自宅から5キロほど先にある柏レイソルのサッカースタジアムまで足を延ばして、1~2時間ほどいい汗をかいたこともあった。しかし、その自転車も今では自宅のガレージに入ったままお蔵入りになっている。

(4)スポーツジム

奥方から一緒にと誘われて毎週通ったスポーツジム。
ただ、いつもいつもトレーニングマシーンや自転車マシーンばかりで、まったく面白くもなく、好きにもなれなかった。スポーツジムでの一番の楽しみといえば、シャワーの後のビールだけだった。

1年間挑戦したが、体重はほとんど変わらずじまいで結局ゴングアウト。

(5)ふみふみマシーン、ゆらゆらマシーン、円盤マシーン

片方ずつ足の力を入れて踏み込むマシーン、金魚の泳ぎにも似た動きで、足を左右にゆらゆら揺らして有酸素運動をするマシーン、円盤の上で足を左右に回して腹筋を鍛えるマシーンなどなど、すべてはお蔵入り。

(6)ジョギングとウォーキング

一大決心をして始めた随一のスポーツ。
自宅近くの公園を、一人黙々とiPodを聞きながら約30分のジョギング。週末の日課になっていたが、あまりにもしんどくて約半年ぐらいでギブアップ、その後はウォーキングに変更。しかし今はそのウォーキングもとん挫。

ここまで読んだ皆さんはきっと「何やってるの?」と思われたことでしょう。

そうです。自分でも笑えるほど、色々なダイエットに挑戦しているが、どれも長続きせずに効果はゼロ、悲しいかぎりである。

食事を減らせばとも思うが、「我慢したくない性格」と「粗食時代への反抗」からか中々カロリー制限などは難しい。せめてランチの「半ライス」で抵抗する程度。これで「I'm on a diet.」と言えるのだろうか? “しかし諦めたくない”。

さて、今回このコラムを書くにあたり自己分析することにした。なぜこんなにも何も長続きしないのか、それはたぶん「楽しくないから」の一言であると思える。

以前このコラムでも書いた趣味のサクソフォンやガーデニングならば大好きなので、一生続けられるような気がする。特にサクソフォンは楽しくて練習の時間がもっとほしいくらいだ。

最近、自分の周りで、一線をリタイアされた方が、真っ赤なポルシェやフェラーリに乗った姿を見かけるようになってきた。

あるいは、海辺などで真っ黒に日焼けし、高齢者ながら波乗りをしているカッコいい方もいる。FBでそんな写真の投稿を見ると、自分でも挑戦すれば、まだまだ行けるような気もする。

しかし、一方で、すでに終活を迎える年齢になったのだから、世間体や見栄えなどは気にせず、もっと好きなことをやって、好きな物を食べたい。もっと自由を楽しみたいと思うこともある。

大好きな食事を制限するぐらいなら、スマートな体形でなくても、ちょっとくらいならお腹が出ていてもいい。そんなことは気にせず、美味しい物を食べた方がハッピーかも……。

“しかし諦めたくない”。
どなたか「楽しいダイエット」をご存じではないですか?

株式会社インターコム
代表取締役会長 CEO 高橋 啓介


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