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今日は3月24日、お彼岸明け、いよいよ春本番だ。
しかし今、日本をはじめ世界中が新型コロナウイルスの影響で大変な時に直面している。

私の心も閉塞感と経済への心配でいっぱいだ。早期の終息を祈るばかりである。でも心配ばかりしていても仕方がない。こんな時だからこそ、今回の「コラム」は明るい話題を書くことにした。

まず、何日か前に嬉しいことがあった。
昔仕事でお世話になったある方（S氏としよう）から、突然メールが来たのである。

内容はこの3月で定年退職されたこと、また、この「ロマンとそろばん」を毎月楽しみに読んでくださっているとのことだった。思い起こせば、S氏とは1970年後半からのお付き合いで、私が会社を創業する前の会社で働いていたときにお世話になった。

そう50年以上も昔のことだ。そんな昔のことをちゃんと覚えていてメールをくださったのだ。嬉しい限りである。

「我々は団塊世代という共有の財産の元で働き、価値観も同じと理解している。また昨今の働き方改革や新型コロナウイルスのせいで、今はライフスタイルなども色々と変化してきているが、以前は風邪を引いても会社に出て来いと言われた。我々の世代は強く生きてきたと思っている……」などと綴られていた。

最後は、「まずは充電して、楽しく過ごせる環境を模索したい」と締められていた。

Sさんありがとうございます。今度、直接お会いしてゆっくりと昔話でもしたいですね！

このコラムは2013年11月が第1回なのでもう6年以上も続いている。年に10回くらいメールやパーティー、そして展示会などで「読んでますよ」とか「今回は面白かったです」など読者の方からお言葉をいただく。本当にありがたく私の喜びもひとしおだ。

そうだ、マスクがない！　マスクがない！　とスーパー、コンビニ、ホームセンター、ドラッグストア、病院と、思いつくところすべて探し回ったがどこにも売っていない。どうしよう、もうすぐ我が家の在庫が底をつく。

最悪、一度使ったものを手洗いして使おうかと考えていた矢先、社員が心配してメルカリなどで購入したものをプレゼントしてくれたのである。また翌週にはもう一人の社員が、困った時はお互い様とばかりに、ポイッと10枚ほど渡してくれた。感謝・感謝である。

そうこうしていると、今度は奥方の友人が心配してくれて、なんと10数枚わざわざ自宅まで届けてくれたのである。持つべきものは友人である。

確かオイルショックの時だったと記憶しているが、世の中からトイレットペーパーがなくなるという噂が流れ、スーパーへ買いに行った時のことを思い出した。トイレットペーパーは、今回は大丈夫そうだが、やはりいつも緊急時の対策だけはしておくべきである。

しかし、マスクひとつでこんな騒ぎになるなんて、新型コロナウイルスはさっさと終息してもらいたいものである。

三連休の初日、ぽかぽかと春の訪れを楽しんだ。
奥方と自宅近くにある水辺の公園へ、サンドイッチとコーヒー持参で花見に行った。まだ満開までとはいかないが、それでも七分咲きの桜は可憐な美しさである。

公園に着いた時は暖かいと思っていたが、後から雲が出てきて薄ら寒さのする天気に変わってしまった。せっかくカメラ片手に来たのでピンクの花びらをパチリ！　パチリ！　やっぱり何度見ても日本の桜は美しい。

1時間ほどで帰宅したが、花冷えの中で飲んだ温かいコーヒーは格別な味がした。

翌日のランチはウナギだった。
花見をしていてそういえばもうすぐ奥方の誕生日。それなら翌日はウナギでも、ということになり、近くにある「大和田」へ。お店の中はお客さんで溢れていた。

席に着き、う巻きなどをつまみ、待つこと30分、やっとふっくらした良い匂いのうな重がテーブルに並んだ。山椒を振りかけハグハグと……。やはりここはいつ来ても美味しい。大満足だ。

そしてランチの後は誕生日の仕上げと洒落て有名なケーキ屋「樹杏」へ。奥方はケーキが大好きだ！　せっかくの春模様なのでテラスでコーヒーとケーキをいただくことに。

店員さんに「今日は誕生日だから、ケーキにお線香を1本お願いします」と間違えて言ってしまったら、皆さん大笑い。

それでも、やっぱりここのケーキは美味しい。春たけなわの2時間を楽しく過ごした。

今一番嬉しいことは、そう会社の業績だ！　もうじき今期1年間を終える。
営業達が“今何％”とか“あといくら”とか騒いでいたが、とうとう予算をクリアし積み上げをしているらしい。これは何よりも嬉しい。社員の踏ん張りだ！　本当に1年間、ご苦労様。

本当は31日に、スパークリングワインとお寿司でどんちゃん騒ぎをしたいところだが、このご時世なので残念ながら自粛した。そこでビールで乾杯と社員全員に帝国ホテルのケーキを配ることにした。ご家族も喜んでくれるだろう！

今回のコラムは3月の出来事を日記風に書いてみました。少しは明るい気持ちをお届けできましたでしょうか。

皆様、2020年度もこのコラムを続けていきますので、ぜひよろしくお願いします。

株式会社インターコム
代表取締役会長兼社長 CEO　高橋 啓介