コラム

ファイルの暗号化とは? メリットや方法も解説

ファイル共有

「自社のセキュリティ対策を高めるため、何らかの対策を取りたい」と考えている企業は多いのではないでしょうか。現代のサイバーリスクに対応するためには、外部からの攻撃や内部の情報漏洩を未然に防ぐ強固な対策が不可欠です。その1つとして、ファイルの暗号化が注目されています。今回は、ファイルの暗号化の仕組みやメリット、暗号化の方法について紹介します。

ファイルの暗号化とは

「ファイルの暗号化」とは、ファイルにパスワードを設定し、閲覧や編集できる権限者を制限するセキュリティ対策のことを指します。個人情報や会社の機密情報など、重要な情報をやり取りする際にデータを保護する目的で、多くの企業で実施されています。

暗号化されていないファイルは、誰でもその中身を閲覧したり編集したりできる状態であるため、情報漏洩や改ざんのリスクが高まります。データが流出した場合、内容が不正に変更される可能性があるため、暗号化は極めて重要な対策です。

ファイルを暗号化する仕組み

ファイルの暗号化は、暗号鍵を使用してファイルを保護する技術です。

まず、ファイルの送信者がデータに暗号鍵をかけ、中身が第三者にわからないように保護します。受信者は、送られてきたファイルを暗号鍵で復元し、内容を確認します。

ファイルを暗号化した状態で安全に共有するためには、送信者と受信者の間で暗号鍵を事前に共有しておく必要があります。

ただし、暗号化されたファイルは、暗号鍵さえあれば受信者以外でも復元できる可能性があります。そのため、暗号化されたファイルをやり取りする際は、暗号鍵の管理に細心の注意を払うことが重要です。

ファイルを暗号化するメリット

ファイルを暗号化する主なメリットを4つ取り上げます。

メリット① 情報漏洩を防止できる

ファイルの暗号化は、情報漏洩の防止に役立ちます。不正アクセスやPCの盗難、USB経由でのデータ取得があった場合でも、暗号鍵がなければ内容は解読できません。この仕組みによって、外部からの不正アクセスによる機密情報の漏洩を防ぎます。

暗号鍵の管理が適切に行われていれば、データを守るセキュリティのレベルが格段に向上します。企業にとっては、重要な情報資産を守るために欠かせない対策です。

メリット② ウイルス感染・サイバー攻撃の被害を抑制できる

PCがサイバー攻撃を受けたり、ウイルスに感染したりした場合、データの漏洩や改ざんといった重大なリスクが伴います。しかし、ファイルが暗号化されていれば、これらのリスクを大幅に軽減できます。

暗号化されたファイルは、攻撃者がアクセスしても暗号鍵がなければ内容を解読できないため、機密情報や個人情報の流出を防ぐことが可能です。仮にファイルが不正に取得された場合でも、その情報を利用することができません。

また、ウイルス感染時も、暗号化により外部へのデータ流出を防止できるため、被害の拡大を抑えられます。

メリット③ メール誤送信時の被害を最小にできる

人為的なミスによって、メールの宛先を誤ってファイルを送信してしまうこともあるでしょう。そのような場合には、ファイルの暗号化が、誤送信時のリスクを最小限に抑える上でも重要な対策となります。

万が一、誤って添付ファイルを送信した場合でも、ファイルが暗号化されており、かつ受信者が暗号鍵を持っていなければ、ファイルの内容は確認できません。この仕組みにより、情報漏洩のリスクを大幅に減らせます。

メリット④ 取引先への配慮にもなる

ファイルの暗号化は、取引先からの信頼を得るために非常に効果的な手段です。暗号化されたファイルであれば、取引先がデータの改ざんや不正アクセスなどのセキュリティ上のリスクを心配しなくても済むためです。

さらに、暗号化を実施することは、取引先に対して自社のセキュリティ意識が高く、対策を徹底していること      を示す一例となるため、信頼性の向上につながります。

ファイルを暗号化する方法

ファイルを暗号化する主な方法を3つ紹介します。

方法① ファイルを圧縮しパスワードを付与する

ファイルを暗号化する方法として、最も広く知られているのは、ファイルを圧縮してパスワードを設定する方法です。この方法は手軽に利用できるため、一般的にも広く浸透しています。

しかし、圧縮形式によっては、セキュリティ強度が低くなることがあります。暗号化しても、セキュリティが突破されて解読されるリスクがあるため、注意が必要です。

圧縮ファイルを暗号化する場合、パスワードの送信方法には工夫が必要です。例えば、ファイルをメールで送った後、別のメールでパスワードを送信する方法は、安全性が低いため避けるべきです。パスワードは、ファイルとは別の共有方法で事前に知らせておくことをお勧めします。

次に、主に利用されているファイル暗号化のための圧縮形式について紹介します。

zipファイル

ファイルをzip形式で圧縮し、設定したパスワードで解凍する方法です。厳密には暗号化ではないものの、パスワードによってデータを保護するため、暗号化と同様の効果が得られます。

ただし、パスワード付きのzipファイルは、マルウェアが含まれていても検知されにくいことがあるため、他のセキュリティ対策と併用することが推奨されます。

Camellia

Camelliaは、2000年にNTTと三菱電機が共同開発した共通鍵ブロック暗号です。zipファイルよりもセキュリティを強固にでき、電子政府が推奨する暗号方式のひとつとして知られています。

RARファイル

RARファイルは、zipファイルよりも圧縮率が高い暗号化方法であり、同じデータをより小さなサイズで保存できます。RARファイルに圧縮して暗号化します。

暗号化されたRARファイルはWindowsの標準機能では圧縮や解凍ができないため、専用のソフトの導入が必要です。

方法② Windows EFS機能・IRM機能を利用する

Windowsに搭載されているEFS機能やIRM機能でもファイルを暗号化できます。EFS機能は、ファイルやフォルダーを暗号化し、アクセス許可のあるユーザーのみが開封できるようにした機能です。Windowsユーザーは無料で利用できます。

WindowsのEFS機能の利用は、以下の手順で行います。

  1. 暗号化するファイルを右クリック
  2. プロパティを開く
  3. 「全般」の「詳細設定」をクリック
  4. 属性の詳細から「圧縮属性または暗号化属性」を確認
  5. 「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」をクリック
  6. フォルダーの名前が緑色に変更されたことを確認する

EFS機能は、ファイルの暗号化を透過的に行うため、許可されたユーザーがアクセスした場合に自動でファイルが復元されるという特徴があります。データを閲覧するために、パスワードを設定したり入力したりする必要はありません。

IRM機能は、MicrosoftのOffice製品のアクセス制限機能です。データを暗号化すると同時に、権限のないユーザーの利用を防止します。アクセス許可レベルを個別に設定できることから、情報流出や意図しないユーザーによる誤編集を防止できます。

方法③ 暗号化ソフトを利用する

暗号化に特化したソフトを利用する方法もあります。ファイルの圧縮やWindowsの機能を利用する方法と比べて、ファイルの暗号化の強度を高められるのが特長です。

なお、ファイル暗号化ソフトも、製品によって機能は様々です。フォルダー単位で暗号化する機能、デバイス認証機能、二段階認証機能、誤送信防止機能などに対応したソフトがあるので、必要に応じて活用するのも良いでしょう。

まとめ

ファイルの暗号化とは、パスワードを設定することで、ファイルへのアクセスを制限するセキュリティ対策の1つです。ファイルの暗号化は、情報漏洩の防止などに役立つことから、広く企業で採用されています。

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