株式会社静岡県農協電算センター様
導入事例

従来、直売所（ファーマーズマーケット）では、生産物の売上情報を即時に知る方法がありませんでした。そのため、商品補充は直接店舗の売れ行き状況を確認して行っており、生産者の手間が掛かっていました。

そこで、今回の直売所の新規立ち上げにあたっては、生産物を持ち込む生産者（出荷者）への売上情報の公開手段の1つとして、「ファーマーズマーケット売上精算管理システム」に連携した“電話”による音声案内を検討することになりました。

1. POSシステムと連携したリアルタイムな売上情報公開
   従来はPOSに情報は蓄積していたものの、公開の方法がありませんでした。
   「InnoVoice（まいと～く VoiceFAX Center）」と連携することにより、電話によるリアルタイムな売上情報公開を実現。生産者ごとの売上情報を抽出し、音声で案内できるようにしました。また、FAX配信にも対応し、出荷量の多い生産者は、紙による売れ行き状況の確認も可能です。
2. 効率的な再出荷による品切れの防止
   リアルタイムに情報公開ができるようになった結果、生産者はタイムリーに再出荷、商品補充を行えます。品切れの防止に役立てることができます。
3. 電話の利用による情報公開の平等性の確保
   一般家庭に普及している固定電話を利用できるため、広く生産者に利用していただくことが可能です。Webサイトによる公開などに比べ、平等性を確保でき、利用も簡単です。

導入した現在では、登録出荷者数約500名で多いときで1日400件程のアクセスがあります。Webサイトによる公開も並行運用していますが、電話の場合、家から、畑（携帯電話）から簡単に確認できるため、電話の利用頻度が高くなっています。

また、売上情報確認後の生産物の再出荷数の向上によって、品切れを防止でき、消費者への鮮度の高い生産物の提供が可能になっています。この結果、県内の直売所における活気ある売り場作りに貢献しています。