スマホの遠隔操作でできることは? 方法もOS別に紹介
スマホの遠隔操作は、リモート業務やデバイスの安全管理、リモートサポートなどに役立つ機能です。通常の業務にスマホの遠隔操作を取り入れることで、業務効率化が見込めます。
今回は、スマホの遠隔操作でできることや遠隔操作の方法、リモートサポート成功のポイントなどを解説します。
スマホの遠隔操作でできることとは?
スマホの遠隔操作とは、スマホを手元に置いて直接操作することなく、離れた場所にある別のデバイスから操作ができる仕組みや技術のことです。
この技術により、リモート業務の実施やスマホの安全管理、メーカーによるリモートサポートなどが可能になります。
ここでは、スマホの遠隔操作でどのようなことができるのか、詳しく解説します。
動作① 端末位置の特定
遠隔操作を活用すれば、スマホのGPS機能を使って現在位置を特定できます。別のデバイスから位置が特定できると、 紛失・盗難に遭った場合でも速やかにスマホを回収 できるため、安心です。
また、従業員が持っている社用スマホの位置を定期的に確認できるため、労務管理においても役立ちます。
ただし、デバイス位置を特定する機能は、使い方によってプライバシーを侵害しかねないものでもあるため注意が必要です。利用する場合は、あらかじめ社内ルールを設けておくことが大切です。
動作② 端末のロック
遠隔操作でデバイスにロックをかけ、認証情報を入力しないと使用できない状態にすることも可能です。紛失・盗難などに遭った場合に、悪意の第三者による 不正利用や情報漏洩を防ぐ ために役立ちます。
遠隔操作で行ったデバイスロックは、スマホが見つかったあとは簡単に解除できるので、すぐに業務などで利用を再開できて便利です。
動作③ カメラ操作
スマホの遠隔操作では、カメラを作動させて、離れた場所の様子を確認したり、記録したりできます。機種変更などで現在は常用していないスマホを自宅や事務所などに置いておき、不在時にはカメラを遠隔操作すれば、防犯カメラとして活用可能です。
動作④ 端末のデータ消去
スマホ内のストレージ上に保存されたデータを、遠隔操作で消去できます。紛失・盗難に遭った場合でも、スマホ内の個人情報や機密情報の漏洩を防止できるので、もしものときも安心です。
ただし、データを削除してしまうと、基本的に復元できなくなります。 遠隔操作でデータ消去を実行する前に、消えると困るデータはバックアップを取っておきましょう。
動作⑤ 端末の初期化
スマホを工場出荷時の状態に初期化することも、遠隔操作でできることのひとつです。初期化すると、すべてのデータや設定が失われるので、紛失・盗難・マルウェア感染といったトラブルに遭った際に、 情報漏洩などを防ぐ最終手段 として使えます。
デバイスを初期化すると、データなどの復元は不可能です。日頃から定期的にバックアップするとともに、初期化の判断は慎重に行いましょう。
【OS別】遠隔操作の方法
遠隔操作の方法は、スマホに搭載されているOSによって異なります。ここでは、iPhoneとAndroidに分けて、遠隔操作する手順を解説します。
Phoneの場合は「iPhoneを探す」を使用
iPhoneでは、「iPhoneを探す」機能を使うことで遠隔操作できます。「iPhoneを探す」を利用する手順は、下記の通りです。
- 遠隔操作したいスマホで「設定」を開く
- 「iCloud」の中の「iPhoneを探す」をオンにする
- 他のデバイスから「iCloud」にアクセスし「iPhoneを探す」を選択すれば遠隔操作が可能になる
「iPhoneを探す」機能を使うと、主に下記のような操作ができます。
- 端末位置情報をマップ上で確認する
- サウンドを鳴らす
- データを消去する
- パスコードでロックをかける
- 拾得者に向けたメッセージや連絡先などを表示させる
Androidの場合は「Androidデバイスマネージャー」を使用
Androidの場合は、「Androidデバイスマネージャー」を使用することで遠隔操作できます。使用する手順は、下記の通りです。
- 遠隔操作したいスマホで「設定」を開く
- 「位置情報」をオンにする
- 「Google」の「セキュリティ」にある「Androidデバイスマネージャー」を開き「リモートでこの端末を探す」と「リモートでロックとデータ消去を許可する」をオンにする
- 他のデバイスから「デバイスマネージャー」にアクセスすれば遠隔操作が可能になる
「Androidデバイスマネージャー」では、下記のような遠隔操作ができます。
- 端末位置情報をマップ上で確認する
- 着信音を鳴らす
- ロックをかけ、操作できないようにする
- 拾得者に向けたメッセージや連絡先などを表示させる
- データを消去する
遠隔でスマホのサポートも可能! 成功のカギは「画面共有」
遠隔操作を活用すれば、スマホのリモートサポートができます。社用スマホでトラブルがあっても担当者がリモートで対応できるので、円滑に解決が望めるでしょう。
遠隔でスマホのサポートをするために欠かせないのが「画面共有」です。同じ画面を確認できるため、効率的に対応できます。
ここでは、画面共有ツールの種類やツールの選定ポイントを紹介します。
画面共有ツールの種類
画面共有ツールの代表例として、標準搭載されている通話アプリ・Web会議ツール・リモートサポート専用のツールがあげられます。
標準搭載されている通話アプリ
スマホの機種によっては、標準搭載されている通話アプリに、画面共有機能が含まれている場合があります。ツールを追加で導入する必要性がなく、手間やコストを抑えて画面共有できます。
ただし、サポートに最適化されているわけではないため、 使える場面が限られていたり、対応の効率化が十分に見込めなかったりする点に注意が必要 です。
Web会議ツール
スマホに対応したWeb会議ツールを導入することでも、画面共有を実現できます。普段から使っているWeb会議ツールがあるなら、使い慣れた環境をスマホでも運用できるのが利点です。
ただし、 Web会議ツールを各スマホにインストールする作業が煩雑で、人によっては負担になるという懸念点 があります。
リモートサポート専用のツール
リモートサポート専用のツールを導入すれば、サポートに特化した環境を構築できます。そのため、画面共有ができるだけでなく、 その後のサポート対応の効率化も見込めます。
また、簡単に接続できるツールが多く、 導入時の作業負担を大きく軽減 できるのも、専用ツールならではの強みです。
画面共有ツールを選ぶ際のポイント
画面共有ツールを選ぶ際は、マルチデバイスに対応しており、接続が簡単なものを選ぶのがポイントです。マルチデバイス対応であれば、スマホはもちろんのこと、PCやタブレットなど 業務用のデバイスをまとめてサポートできます。
また、 接続が簡単であれば従業員のITリテラシーにかかわらず、スムーズに導入と利用ができて安心 です。
スマホの遠隔サポートなら「RemoteOperator Helpdesk」がお勧め
スマホの遠隔サポートを検討するなら「RemoteOperator Helpdesk」の導入をご検討ください。「RemoteOperator Helpdesk」は、PC・スマホ・タブレットなどマルチデバイスに対応し、ヘルプデスクやメンテナンスからカスタマーサポートまで幅広く対応できます。
スマホの画面を共有する機能やサポートに特化した機能を備えているので、スマホのトラブルをリモートでスムーズに解決できるのが魅力です。また、在宅勤務や離れた場所にいる従業員のPCをリモートでサポートする、導入システムやオフィスのサーバーをリモートでメンテナンスするなど、様々なニーズを満たせます。
無料トライアル実施中ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
離れた場所にあるスマホの画面を確認できる画面共有を活用すれば、遠隔のサポートを簡単に実現できます。トラブルを速やかに解決できるため、この機会に導入の検討をおすすめします。